『日本のIR。みんな英語力がなさすぎるのにどうするんだろう』

カジノ法案が成立し、賛否両論でている昨今ですが、ギャンブル依存症、地域に変な人がくるなどの治安の問題、マネーロータリングの危険性など、様々な負のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、わたしはカジノ一家で育った人で、父親はスペインでカジノを経営し、数十年に渡りテーブルでもフロアでも仕事をしていました。

今日本で『IRは大阪でできる。いや東京でできる』など、いろんな噂がありますが、最近は大阪でできるであろうという見方をする人が多いと思います。

そんな中、どうやら、カジノで働くスタッフのトレーニングをする学校が次から次へとできているようです。

当然ながら、その学校に参加するのは日本人ですが、日本にカジノができた場合、お客さんの少なくとも5割は外国人だろうと見込めます。

その外国人の中では、ギャンブルを真剣勝負の世界ととらえている外国人が多いのはみなさんもご存知でしょう。

この真剣勝負の中で、いかにカジノ運営側とお客さんとのコミュニケーションが大切かを説明したいと思います。

1:ディーラー、フロアで働く人の英語力

例えば日本という海外のカジノにわざわざ出向き、お金をかける人に対して、ディーラーが指示を出す場合、何語でしょうか?

もちろん『英語』です。

まずはお客さんにその指示を理解してもらわなければなりませんが、

カジノ学校に行って、例えばTOEIC990点を持っていたとしても、日本人でできる者はいません。

ディーラーにニュアンスが通じない、ましてやカタコトの英語を話されて、大金をかけに来ている外国人(お客さん)は納得がいくでしょうか?

それこそ映画でよく見るような喧嘩が勃発することも容易に想像できます。

ここは外国人を雇うというのが避けては通れません。

日本人をトレーニングする学校もいいけれど、そこでどれだけの英語力を鍛えられるのか、技術+『本物の』英語力が必要となる日本のカジノでは、生半可な英語力では通用しません。相手がお金をかけに来ている外国人だから。

早々にカジノ(もしくは賭博)の世界で経験した外国人ディーラーを日本に呼び込むことが先決です。

日本 カジノ IR

2:カジノに大金をかける人は、カジノにお金を置いて帰る。

ひと昔前はある程度、カジノごとにルールを決めることもできましたが、今現在は世界的にカジノというのは極めて監視が厳しくなっています。

それこそ監査委員会があったり、カジノに特化した警察がすべて専用のカメラを置いて監視していいます。

日本もおそらく、これらのようなルールに関してはちゃんと管理をするとは思います。

これだけ監視を厳しくする理由の一つに、海外ではカジノで大金をかける人は、カジノ自体にお金を置いて帰るということをします。海外からのお客さんは、1億円をカジノに預けて、再度来た際にその中から1000万円をかけたりします。

海外ではみんなそうしています。

例えば誰かが5億円儲けたとし、儲けたお金を国へ持って帰るとなると、すぐに狙われたりなど、いろんな犯罪に当たるケースが発生するので、一旦カジノにお金を置いて、また後日来た際にそのお金を使うというケースがザラにあります。

このようなことは海外では普通ですが、これを日本でもするとなると、カタコトの英語で対応できるものではありません

それこそ問題が勃発し、一気に信頼もなくし、IRを作った場所も更地になることも目に見えています。

IRを決めるという枠組みは大切ですが、やりだしてからの運用のことを考える必要があります。

今の所はまだ誰がやるのかも決まってもいないし、このような話をすることは早いという人もいるかもしれませんが、結局何が言いたいかというと、いろんなカジノ学校ができていってはいるけど、上記の理由で、日本でのカジノのスタッフには少なくとも半分のフロアスタッフは外国人で埋めないと難しい、ということ。

なぜなら日本人が英語ができないから。それだけです。

ホテルで問題になったお客さんをさばくのと、カジノで問題になったお客さんをさばくのと、次元がまったく違います。

下手したら、その人の生活に関わるトラブルが起きます。

日本は今の所、ギャンブル依存症、地域に変な人がくるなどの治安の問題とか、マネーロータリングなど、そこら辺の心配ばかりをしていますが、どちらかというとそれ以前に上記の問題点を考えたほうがいいのではないでしょうか。

2019年2月25日、IZANAUのコラム内に掲載された弊社代表イバイの記事を転載しています。

元の記事はこちら https://izanau.com/ja/article/view/ir-japan

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