“LQA” ゲーム 翻訳時の品質保証とは?

よくわかる!”LQA”のご説明!なぜ LQA が重要視されているのか? LQA って実際に何なのか?

LQAとは?よく分かるLQAについての説明

“LQA”とは?

『Linguistic Quality Assurance』の略称であり、直訳すると『言語品質保証』という意味である。

その意味の通り、ゲームの多言語展開時には対象言語の品質向上及び、品質管理にはかかせない作業です。最近では、国内のゲーム翻訳者も LQA は重要視されるべきと唱えTwitterで話題となりました。

LQA はローカライズの仕上げにあたり、その工程でしかわからないエラーや改善点もあるだろう。そうした仕上げを自らの手で実施しないことには、最終的な言語品質がコントロールできない。そうした中で、LQAを手がけていない作品では、翻訳者として責任をもって名前を出すことに懸念があるとの意図だろう。

弊社運営ゲームメディア『AUTOMATON』記事文中から引用
国内翻訳者が「ゲームのLQAの重要さ」語り反響呼ぶ。ゲームの“届き方”を左右する言語的品質保証とは

ゲーム が世界中で愛されるには必要な”LQA”

上記引用文中で示唆する通り、 LQA はクオリティー(品質)の保証をするために重要な工程であるとされています。そして、そのクオリティーの判断は制作者側でも翻訳者側でもなく、ユーザーの判断によって決められるものです。そのため、 LQA では対象言語のユーザーが如何に自然とゲームを楽しめるか?を念頭に置き作業を進めます。テキストベースで行うローカライズでは分からない ゲーム の演出や、表現などもネイティブがチェックをします。

ゲーム 内においての世界と日本の文化的な違い

国内でも海外の ゲーム を遊ぶ機会が増えて周知されてきましたが、システムのGUIでの操作においても、日本では「〇ボタン」が決定「✕ボタン」がキャンセルですが、世界の標準では真逆とされています。こういった操作の文化的違いもさることながら、表現においても文化的違いは様々です。分かり易い表現として、首を左右に振るキャラクターモーションを否定の動作として多用しがちですが、インドやパキスタンなど一部の地域では、肯定する動作となり真逆の意味になるのです。

各地の宗教、文化に配慮できるアクティブゲーミングメディアの”LQA”

LQAを省略することによって起こる事例(描写や表現が文化や歴史上適切ではない)
宗教上の理由や文化的な理由で、CEROの認定が厳しい国が対象国となる場合では流血表現がある箇所をチェックして報告。日本ではよくある親子が一緒にお風呂に入る描写も海外だと信じがたい光景に思うことも。そういったネイティブだからこそ分かる文化や、宗教、歴史上での表現の違和感を報告、提案することができます。

弊社の LQA サービスでは、言語の壁を無くし各地のユーザーがより ゲーム を好きになってもらえることを目標にしています。そのため、弊社 LQA スタッフは経験豊富なテスターが多く在籍しており、かつ全員が対象言語のネイティブであることが大きな特徴となっております。また、採用基準も ゲーム が好きであるかどうか、普段から ゲーム を遊ぶかどうかということも考慮しています。そうすることで、言語能力の高い日本人テスターと違い、より各地のリアルなユーザー視点で対象言語での歴史や、宗教、文化的な配慮が可能となります。

“LQA”を省略した ゲーム でネガティブな意見を見かける事例

テキストベースの翻訳では気づくことができない、 LQA でチェックするポイントや様々な事例をご紹介します。

“LQA”ケース1:テキストボックスから文章がはみ出している

LQAを省略することによって起こる事例(組込後の言語が、テキストボックスからはみ出している)

言語によって長さがそれぞれ違うことは何と無しに理解できるとは思います。しかし、キャラクターのトーン、ニュアンスによっては同じフォント、同じサイズを使用すると長さが変わることがよくあります。そのため、テキストボックスから文字がはみ出していることがしばしば起こり、読めない若しくは読みにくいといった意見を見かけます。

※ここでは、『キャラクターごとのトーンに相違はないか?』『ステージ( ゲーム 内自然環境など)を反映した発言が似つかわしい表現であるか?』など、コンテキストや、ファミリアライズに沿っているかというチェックも行います。そうすることで、世界各地のユーザーにより自然なゲーム体験を提供します。

コンテキスト・・・文脈、前後関係、事情、背景、状況などの意味
ファミリアライズ・・・提供された資料を読み込み、実際にゲームをプレイし、ゲームの世界観、キャラクターの特徴などを理解していく行程

“LQA”ケース2:対象言語のフォントではない

LQAを省略することによって起こる事例(組込後の言語が、対象言語に対応していないフォントになっている)

言語によっては対応していないフォントであったり、対応していても違っていたりなど。最悪なケースでは文字化けしていて ゲーム の進行が不能なケースも過去にありました。私たち日本人が感じる身近なケースとしては「中国語:簡体字」のフォントになっていることが挙げられます。勿論、殆ど同じように見える漢字であるため、読めなくないですが違和感を覚えるユーザーは多くレビュー上の意見としてよく見かけます。このケースでは、殆どが日本のローカライズ会社ではない他国の(おそらく単価の安い)会社様が翻訳をしているケースによく見られます。

“LQA”ケース3: ゲーム 内での通貨の価値が合わない

LQAを省略することによって起こる事例(通貨や適切な値ではない。1000円を機械翻訳し1000ドルになっている)

画像は機械翻訳を使用したケースになります。文章の意味は同じですが、2022年8月現在のレートでは「1000円は7.33ドル」「1000ドルは136,455円」と大きく価値が違います。 ゲーム 内でインフレを起こしていたとしても、1000円のパンが13万円のパンだとかなりの違和感が生じます。こうした通貨の価値もそれぞれ合っているかチェックするのはもちろん。よりリアルな世界観を大切にした ゲーム では、素材一つ一つを値段を各地の相場に合わすといったチェックをすることもあります。また、一部反映されていないようなバグに関しても LQA でチェックを行います。

“LQA”ケース4: ゲーム 内での数値が合わない(身近ではない)

LQAを省略することによって起こる事例(数値が適切な値ではない。または馴染みがない)

日本では『メートル法』が採用されていますが、アメリカ合衆国、リベリア、ミャンマーの3か国では通例として使用されていません。ご存知の通りアメリカでは『ヤード・ポンド法』が採用されており、メートルには馴染みがありません。そして、当たり前の事ですが同じ数字に別の単位だと長さが変わります。数値が合っていても、一部反映されていない箇所なども多く見つかるため、 LQA でチェックすることを推奨します。

※イギリスでも国内向けには「ヤード・ポンド法」を用いられますが、国外向けには「メートル法」を用いるという使い分けをしています。そして、イギリスのヤード・ポンド法はアメリカ合衆国の「ヤード・ポンド法」とは厳密には同一ではありません。

ゲーム 翻訳時の品質に大きく変化をもたらす”LQA”

本来翻訳はテキストベースで行うため、些細なスペルミスに気づきにくくなっております。弊社では、ダブルチェックも欠かさず行いますが、チェック漏れがあったり、組込に何らかの影響があり起こることも稀にございます。また、 LQA は対象言語のネイティブ以外がすると、いくら言語能力が高くても自然な表現ではないといった些細な「気づき」を見逃す可能性も懸念されます。キャラクターの方言や口癖なども細かに表現するゲームでは、より必要になるのが LQA です。そして、 LQA のもたらす恩恵をもっとも受けるのは他でもないユーザーであり、世界各地で愛されるゲームや、ファン作るには必要な工程となります。予算が取れないなどのお悩みもあるかとは思いますが、 LQA 後の品質によっては売上が左右されることもしばしばございます。そのため、弊社では多言語翻訳時に必ず LQA を行うことを推奨しています。
また、近年弊社では品質に納得がいかず二次翻訳を依頼頂く事も増えており、別の会社様が翻訳を行ったゲームでの LQA のご依頼も多数頂いております。

“LQA”や、その他ご質問もお気軽に!

LQA に関するご質問や、その他ローカライズに関するご質問もお気軽に弊社お問い合わせください。 LQA をしたいけどそこまで大きく予算が取れないなど、様々なお悩みがあると思います。アクティブゲーミングメディアでは、個人開発者様のゲーム ローカライズ や LQA 実績も多くございます。そんなお悩みもぜひお気軽にご相談ください。また、お見積りも無料で行っております!

当ブログにて以前も LQA についてご紹介致しました。こちらも参考ください。

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